今回は栄養において重要な「ビタミン」と、自然由来のビタミンを摂取することの重要性についてお話しします。ビタミンとは、細胞内の生物的機能の多くに必要とされる化合物の名前で、非常に多様です。すべてのビタミンについて一気にお話しするのは難しいため、ここではビタミンEを取り上げます。

ビタミンEは循環器にとって必要であり、重要な抗酸化物質です。さらに、細胞同士が信号を送り合うために必要とされている可能性もあります。天然のビタミンEと合成ビタミンEはどのように違うのでしょうか。これはビタミンEの生物学的活性型です:

現在の化学では、上記の特定の三次元立体構造をもった分子のみを作り出すことは非常に困難です。つまり、合成ビタミンEを作ろうとすると、上記のビタミンEの構造に加えて、余分な部品も一緒にできてしまうのです。余分な部品を切り離すことは難しいため、合成ビタミンEサプリメントの製造者の多くは、それらを切り離すことなくそのままにします。人間や犬の体は上記の図でお見せした特定の三次元立体しか使うことができず、該当する部分以外は体内から排泄されてしまいます。つまり、化学的に合成されたビタミンのサプリメントを摂った場合、摂取した量の約半分は完全に無駄になってしまいます。これに対し天然のビタミンEは、私達や犬の体が使うことのできる形でのみ生じます。

ビタミンEを豊富に含む食べ物には、緑の葉物野菜(ほうれんそうを除く)やかぼちゃがあります。ビーポーレン、スピルリナ、チアシードはすべてビタミンEを含んでおり、アスタミアのプレミアムブレンド にも配合されています。自然の食べ物が優れている理由がここにもあります。自然の食べ物で補うことで、一つのサプリメントから多くの効果を得ることができるのです。

参考文献
Thiel, RJ. (2000) Natural vitamins may be superior to synthetic ones. Medical Hypotheses 55(6): 461-469
Traber, MG; Elsner, A; Brigelius-Flohe, R. (1998) Synthetic as compared with natural vitamin E is preferentially excreted as Alpha-CEHC in human urine: studies using deuterated alpha-tocopheryl acetates. FEBS Letters 437: 145-148.
Lodge, JK. (2005) Vitamin E bioavailability in humans. Journal of plant physiology 162 790-796